莫妄想

2013年9月15日の読売新聞より、
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曹洞宗の徳雄山建功寺(横浜市)の住職、枡野俊明さん(60)は、禅の教えをベースに、怒らずに日常を過ごす習慣を一般の人に提唱している。
「物事にとらわれず、この一瞬を大切に生きるのが禅の心」「執着心を手放せば、日々に満足し、むやみに怒らずに過ごせるヒントがたくさんあります」と言う。
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この記事で取り上げられていた莫妄想という言葉に興味を持ち、しらべてみました。

「莫妄想 まくもうぞう」
 莫妄想とは、「考えても仕方がないことにクヨクヨするな」という意味。

中国唐時代の禅僧に無業禅師(760~821)の言葉である。
妄想というのは、あれこれ考えても分からないことを、あれこれ考えるたり、すんでしまってどうにもならないことを、くよくよ考えることをいう。

一方は、未来のことであり、もう一方は過去のことである。

過去のことは、どうしたって改変できないのである。

それなのに、あのとき、ああすればよかったのに・・・・・・

と考えて、じくじくと悩む。

無業和尚に言わせると、それが妄想であり、そんな妄想はするなかれである。未来のことは誰にも分からない。

つまり、 「いま、ここ、私」なのだ。今を全力で生きることが大切ということです。

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