ルーツをたどる旅

上越市大潟区にいきました。私のルーツをたどる旅でした。

大宮から上越新幹線に乗り、越後湯沢駅で、北越急行ほくほく線に乗り換えました。

何度も山間のトンネルを通る電車の旅になりました。

きっと、冬は雪深いのでしょうね。

途中、同席した六日町に行く82才のおばあさんと世間話をしてすごしました。墓を閉じた話、娘さんは52才で亡くなり、孫は専修大学の学生でたまにしか帰ってこないことなど、話してくれました。ルーツをたどる旅をことを話したら、「ご先祖様も喜んでくれるじゃろ。」と言ってくれました。

そう。

私の先祖は約220年前に新潟から栃木県真岡市に移住しました。栃木の実家の近所の古老が残したメモにありました。自分から数えて8代前のお話です。

いつかは新潟のその地を訪れてみたいと思ってました。移住に際して寄進をした寺の名前とご先祖の住んでいた旧地名を頼りに向かってました。

電車はいくつものトンネルを抜けて、犀潟駅に着きました。

本当の最寄駅は土底駅なのですが、そこに停まる電車は少ない。

犀潟駅からほぼ直進、徒歩36分。9月中旬でも汗ばむ。

なんとか、近くまでの交差点まで着きました。

お寺の前で庭を掃いていた住職の奥さまらしき人に事情を話すと、お寺に上げてもらい、住職に取り次いでくれました。

住職はいろいろな家々の家系をpcにデータベース化されているそうです。

待っている間、住職の奥さまと、いろんな話をしました。

私からは、小学生の頃、お盆前に、仏具の掃除を祖父とした時に聞いた新潟の本家の話、祖父が小さい頃は本家から海産物を送ってくれた話、亡くなった父も先祖を大切にしていたことなど。だから、自分がルーツの地にこうやって訪ねて行くことが供養になると思っていることなど。

住職の奥さんからは、先祖のルーツをたどるのはタイミング、仕事の節目、人間の節目に来る人が多いこと。なんか、御見通しなのかな、笑。上越新幹線、北陸新幹線に出れば東京に2時間かからないこと、それもこれも、田中角栄さんのおかげだと。

私は、いま、田中角栄さんの本がたくさん出版されていること、人間は歴史にならないとフェアに評価されないと思うと伝えました。

庭先では身構えていた住職の奥さんとすっかり話が盛り上がったころ、住職が戻ってきました。

調査の結果、そのものズバリではありませんが、おおよその地域とご先祖に関わりの深そうな家まで絞りこんでもらいました。

そして住職がせっかくだから、本堂を見ていかないかと言ってくれたので、本堂に。

つい、厚かましくも「写真を撮っていいか!」聞いてしまいました。快諾されました。

その後、住職の奥さんが「せっかく大宮から来てくれたのだから、その場所まで車で連れて行ってやりなさい。」と住職に言ってくれました。なんと住職がその家まで車で連れて行ってくれることに。

家は不在でしたが、その家のある集落がどう行ったところか、見ることができました。

ご先祖さまが栃木に移住したのは寛政10年(1798年)のことです。約220年前、この地から移ったのだと思うととても感慨深いものがありました。

この風景を観てご先祖様も過ごしたのかなあと。

月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。

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